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超多点(>1,000)刺激実現を目指した分散型刺激電極アレイチップの開発
1000点以上の超多点刺激電極を実現するため、分散ネットワーク型超多点刺激電極方式を開発しています。これはマイクロチップと呼ぶ大きさ(500ミクロン角程度)のLSIチップを多数配置し、分散的に刺激を行うものです。各々のマイクロチップ間は相互に通信を行い、ネットワークとして制御されます。特徴は以下のような点です。
(1) 機械的柔軟性:LSIチップが小型で分散的に配置されているため電極アレイ全体が曲がりやすい。
(2) 電極間配線の激減:LSIチップ上に信号処理回路を集積できるためチップ間通信が可能となり、チップ間配線を少なくできる。
(3) 耐故障性の向上:ルーティング機能が実現でき、例えば故障箇所があれば自律的にそのノードを回避させることも可能となる。
図に試作した分散型刺激電極アレイを示します。現在ウサギ眼内に埋植し、刺激を行い電気的誘発電位(EEP:Electrical Evoked Potential)を得ることに成功しています。今後はより多極化を実現するとともに、網膜下方式への適用可能性を検討していく方針です。